
4 Season
164 Episode
そこに山があるから - Season 2 Episode 35 #84 荒船山の艫岩(ともいわ)
金子貴俊さんが登るのは、群馬県と長野県にまたがる「荒船山」。国内では珍しい山容で、頂上が真っ平らな形をしていることから“日本のテーブルマウンテン”と呼ばれています。その象徴と言えるのが、高さ200m・幅400mの断崖絶壁、艫岩(ともいわ)。今回はこの艫岩の展望台を目指します。登山口から落ち葉が敷き詰められた道を進んでいくと、大きな岩が出現しました。荒船山はかつての大規模な火山活動で形成され、主に3つの地層から成り立っています。一つ目は登山道の序盤でみられる「火山噴出物」、二つ目は中盤にある「湖の地層」、そして艫岩まで続く「荒船溶岩」の3つです。金子さんは変化していく火山活動の痕跡を辿っていきます。1時間ほど歩くと、かつて荒船山で修行をする人たちの道場が立っていた「鋏岩修験道場跡」と呼ばれる場所へ。強風が吹きつけるこの日、金子さんは風を少し凌げる岩屋でランチ休憩。地元・下仁田町の特産品、下仁田ねぎやこんにゃく、椎茸を使った特製味噌汁や、ねぎ味噌おにぎりを作り、岩屋で心と体を温めます。そして岩場を乗り越え、垂直にそびえ立つ絶壁「艫岩展望台」へ。そこには、浅間山を一望する絶景が広がっていました。