
5 Season
53 Episode
救命病棟24時 - Season 1 Episode 8 娘からの告知
看護婦のゆき(須藤理彩)が患者の敬次(山崎一)に流動食を食べさせようとするが、食べたがらない。そこへやってきた娘の奈緒子(池脇千鶴)が調子よく食べさせる。勤務明けのゆきが帰ろうとしたところへ、建設現場の重機にはさまれた桜井剛(江守徹)が運ばれてくる。ストレッチャーの上の剛とゆきの目が合う。父と娘だった。剛の処置が始まる。楓(松嶋菜々子)は剛には娘がいるが、連絡が取れないと報告し、「再調査する」と言う。その楓にゆきが、「私の父」と言って帰ってしまう。看護実習生たちのそばを、葬儀屋の森本(ドン貫太郎)が通り抜ける。もうひとつの葬儀屋、伊集院(一本気伸吾)と葬儀を分担しているが、そこへなにわ斎場が割り込んできて大変なのだ。婦長のルリ子(大島蓉子)と会った森本と伊集院は、情報を流してリベートをもらっているスタッフがいると言う。怒ったルリ子も「徹底的に調べる」と約束する。ゆきは進藤(江口洋介)から剛の肺にカゲがあると言われ、「肺ガンかも」と思う。その剛は、敬次と相部屋。そんなに長くないと言う敬次は、焼き肉が食べたいと言う。剛はその願いをかなえてやろうと考える。剛の話では、ゆきは三年も家に寄りついていない。剛は姉娘を溺愛していたが、その姉娘の死後、ゆきに対する干渉が厳しくなる。反発したゆきは、高校卒業後、家を出て看護学校へ入ったらしい。剛は部屋にホットプレートを持ち込み、ベッドの下で肉を焼く。だが、敬次は食べられず、ベッドにうつぶす。あわてた剛は看護婦を呼ぶが、その間に煙が部屋に充満し、スプリンクラーまで稼動し始める。初療室で進藤の処置を受けていた敬次が、「娘と話させてくれ」と頼む。奈緒子が入ってくると、廊下にいた隆(大滝貴也)を招き入れた敬次は、「義理の弟だ、仲良くやってくれ」と言う。医局長の多田(清水章吾)とルリ子は、勤務表からなにわ斎場が出入りした日に勤務がかち合うのはゆきと割り出す。多田はそれに研修生の辻(八嶋智人)も恋人ができたばかりだと言う。その話はアッという間に看護婦たちに知れ渡り、剛の耳にも達する。奈緒子は父親から義理の弟を紹介されたことに怒り、「勝手に死んだのも許せない」と叫ぶ。進藤は剛の検査結果をゆきに告げる。