
5 シーズン
53 エピソード
救命病棟24時 - Season 1 Episode 12 最後の奇跡が起きる時
肺炎の早紀(高田美佐)を3日3晩、一睡もせずに看病した進藤(江口洋介)は意識を失い、HCUに収容される。その間にも、救命救急センターには、様々な患者たちが運び込まれてくる。楓(松嶋菜々子)は、研修期間の延長を多田医局長(清水章吾)に申し出る。進藤をローテーションからはずすつもりの多田にとっては渡りに船の話。だが、意識を取り戻した進藤は楓の研修期間延長を断る。翌日、花束を抱えたゆかりが、落合(沢村一樹)の見舞いに訪れる。看護婦で、婚約者の響子(北原一咲)は、落合の女性関係の多さにあきれるが、ゆかりは昨年夏に爆発事故が起きた時の患者。お礼にきたのだ。早紀の部屋でメモを取っている進藤を見かけた落合(杉本哲太)は、進藤が自分のいなくなった時の処置方法をメモしていることを知って、手術を受けさせなければならないと決意する。多田も考えは同じだった。楓を連れて脳外科の定例会に乗り込んだ多田は、進藤を助けるための態勢を作ってくれと頼むが、断られる。だが、楓の「進藤は命を救うためには妥協しない」という言葉を聞いた河原部長がOKを出す。そのころ、進藤は激しい頭痛で床に崩れ落ちる。這い上がろうとする進藤の手を、早紀の指がなぞる。初療室には、作業中に感電した患者が送り込まれ、楓がそのうちのひとりを心臓血管外科へ搬送中、エレベーターの事故で中に閉じ込められる。患者の血圧が下がり始め、手の施しようがない。楓は携帯電話で進藤に状況を説明、指示を仰ぐ。進藤は心臓と心膜との間の血液を抜けと言う。楓は進藤の指示どうりに処置し患者は危機をを脱する。「よくやった」という進藤の声が、電話の向こうでくぐもっている。異変を感じた楓が駆けつけると進藤がたおれている。脳外科に運ばれた進藤の手術がはじまる───。