
5 Season
53 Episode
救命病棟24時 - Season 2 Episode 3 小さな命大きな命
「やめる方に一万円」「僕も」「じゃ僕も」「みんな同じだったら賭けになりませんよ」。その日、医局に集まっていた馬場(宮迫博之)、城島(谷原章介)らは賭けで盛り上がっていた。それは研修医・矢部(伊藤英明)が続くか辞めるかというもの。しかし、指導医が進藤(江口洋介)とあっては矢部が続くはずもないと皆が思っていた。神林(小日向文世)だけは、大穴狙いで"矢部辞めない"に賭けるのだった。当然そんな医師たちの中には加わることもなく、たまき(松雪泰子)は転んで怪我をしたという女性の診断にあたっていた。しかし、激しく乱れた服装の様子から見てレイプされたのは一目瞭然。、とその時、手当てを受けていた女性の表情がみるみる変わった。視線の先には頭をタオルで押さえ治療を求めやってきたアフロヘアーの男。たまきは、その男がレイプ犯と確信。小田切(渡辺いっけい)のもとへ直行。小田切は担当の神林に連絡を入れ事情を伝えると、警察がくるまで男をそれと気付かせずつなぎ止めておくよう指示を出した。その後進藤、たまきらの臨機応変な対応で見事レイプ犯を警察に引き渡すことに成功。同じ頃、矢部と奈津(田畑智子)は、はじめて自分の担当患者をもつことになった。矢部は志願して鈴木美咲(佐藤夏帆)という五歳の少女を、そして奈津(田畑智子)は、癌で余命いくばくもない和泉喜代(大森暁美)という六十五歳の女性を。美咲は、残された治療方法は生体肝移植でドナー待ち状態。今後の治療をどうしていいか悩む矢部に進藤がアドバイス。一方、喜代の癌はすでに手が施しようもなく、家族からも見捨てられているような状態。そんな状況で心を開かない喜代に奈津は対処できない。二人の研修医は、医師としての無力さを感じ壁にぶつかってしまうのだった。