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3番テーブルの客 - Season 1 Episode 15 伊丹十三監督編
台本が同じなら同じ作品が出来上がると思うならあなたはドラマを知らない。映像のワンカット、セリフの一つをとっても監督の思いを反映せずにドラマに盛り込まれるものはない。監督は作品という分身を作り出しているのである。例えばこの人。伊丹十三監督。言わずと知れた現代日本映画界の巨匠である。見事な配役とメリハリの利いた演出、人物をカリカチュアにして描く観察眼は、哲学的ですらある。代表作は「お葬式」「マルサの女」「スーパーの女」など出す作品がすべてヒットする希有な才能は、映画界でも突出した才能である。そんな伊丹十三監督がメガホンをとった。同じ脚本に毎回別の監督が挑むこの番組。三谷幸喜の脚本と伊丹演出がどう火花をちらすのか。開幕のベルを鳴らすことにしよう。